2016年もあと10日ですね~。
みなさんはどんな一年だったでしょうか。
株式相場は波乱と言えるイベントもありましたが、売りもやっていて機敏に動ける方にとっては儲けるポイントがいくつもあったかなと思います。
反面、買いでしか参戦しない人にとってはひたすら耐える時期があったり、混乱してしまう場面が何回かあったりで心が折れてしまう方もいたんじゃないかなと思います。
それでは、日経平均とマザーズのチャートを見ながら思ったことを綴って行きたいと思います。
目次
2016年の日経平均を振り返る
2015年夏のギリシャショックから始まる不穏な空気。
そしてチャイナショックからの暴落。
年末には回復したように見えたものの、2016年は大発会から下げ基調が止まらず2月の大きな下げのときには”リーマンショックの再来か”なんて言葉まで飛び交う雰囲気でした。
その後は11月のトランプ大統領の当選までは、ずっとヨコヨコの下値を試しながら固める展開でした。
しかし終わってみれば(この記事は12月21日に書いているのでまだ終わってないけど)ほぼ年初の株価まで戻っているという、この一年マーケットから離れていた人からすると「なんかあったの?」と言わんばかりの解せない動きになりました。
もちろん戻ってくれた方が嬉しいですけど。
やれやれながらも、ほっとして正月を迎えられる人もいるのではないでしょうか。
2月~11月まで半年以上かけて固めた下値なので、来年は21,000円超えにチャレンジですかね?
【日経平均(月足) 2015年-2016年】
2016年のマザーズを振り返る
日経平均とはだいぶ形の違うチャートになりました。
2015年のチャイナショックからは日経平均と同じように下落基調ですが、2月に底打ちして猛烈に上昇転換しました。
マザーズの大きな出来事と言えば”マザーズ指数先物”が7月に上場したことではないでしょうか。
日経平均市場が前半は沈んでいたのもあり、お金がマザーズに入ってきて上場前夜のお祭り的な盛り上がりを見せました。
【マザーズ指数(月足) 2015年-2016年】
祭りの主役はなんと言っても”そーせい”ですね。
2015年10月には4,000円だった株価が2016年5月には高値26,000円を超え、わずか8ヶ月で株価は6倍以上になりました。
これに続けと他のバイオ関連株なども盛んに取引されました。”小野薬品”なんかも目立ってましたね。
もちろん他の銘柄も賑やかで、”自動運転”、”5G”、”AI”、””フィンテック、”越境EC”など未来の産業に繋がるテーマ株について、どれも勢い良く株価が上がりキラキラと輝いた感じを受けました。
しかし後半には祭りの後のように静けさを取り戻しました。この値動きの速さについて行けず振り回された方もいたんじゃないのかなと思います。
ふだん時価総額の大きい緩やかな動きの株をやっていて、日経平均が動かないからマザーズでもと、新興市場デビューされた方は大変だったんじゃないかなぁと思っています。
日経平均とマザーズの比較
さて、一通り日経平均とマザーズについて見てきましたが、分かりやすく同じチャートに2つを表示して、改めて比較してみたいと思います。
【日経平均・マザーズ 終値ライン(月足)】
マザーズ指数は2015年は勢いがなく影の存在でしたが、2016年に入って噴火するように勢いが出てますね。
2015年の日経平均とマザースが連動している形と対象的に、2016年は主役がメリハリをつけて交代しているのが分かります。そして2016年末にかけて日経平均がすごい角度で底打ちから離陸しています。
こうして見ると、日建平均は底固めのヘッドアンドショルダー(逆三尊)になっているのが分かりますね。
1度目の”肩”にあたる底は2月の暴落の打ち止め、2度目の”頭”にあたる底はBrexit(ブレグジット)、3度目の”もう1つの肩”にあたる底は9月終わりになってますが、これははっきり覚えてないんだけどドイツ銀行の経営不安から欧州の金融がやばいかも、と言われたときではなかったかと思います。
2016年の記憶に残るマーケットのこと
こっから先は、ブログの中の人”株たま”の思い出話なんで、おヒマな方はお付き合いください。
麻生財務大臣の言葉
2016年前半は為替が円安から一気に円高に進みました。
2月11日の建国記念日の祝日には、為替が大きく円高に動いたため、海外のファンドが日本が手出しできない祝日を狙って仕掛けてきているという話がラジオで出るくらいでした。
この出来事から後の祝日になるごとに「また円高になるんじゃないか」という話が出ていました。
そして為替が大きく動く時に必ず出てきた言葉が、麻生財務大臣の「為替の動きを緊張感もって見守る」とか「投機的な動きがある、必要に応じて対応する」などの発言。
アメリカは為替操作国は許さないと言って日本を睨んでくるし、日本としてはそうは言ってもほっとけないから、脅しとかないとさーということですね。
あんまり効かなかった感じだけど、それでもドル円が100円割ったところで止まったので少しは効果があったのでしょうか。
為替牽制の言葉は2016年前半、ほんとによく聞きました。
マイナス金利の導入
麻生さんと並んでよく見たのが、日銀総裁の黒田さん。
もうみんな日銀とか政府に期待しすぎだと思うのですけどね。
市場の反応を見ると、日銀の施策で一番がっかりしたのがマイナス金利の導入だったのではないかと思っています。
銀行関連はかなりのダメージだったようですね。
まぁいろんな立場でいろんな見方がありますが、私的には正しい施策だったと今でも思っています。
そして秋には長期金利のイールドカーブコントロールがスタート。
日銀がこれだけ徹底して介入することにみんな吹っ切れたのでしょうか?
こちらはそれほど文句が出なかったような。。。
原油価格20ドル台突入
2016年春には原油が1バレル30ドルを切りました。
ガソリンが安くなって嬉しいんですけどね。
アメリカ(シェールガス)と原油国たちの対決、原油国仲間の小競り合い、特にイランが絡んでまた大変に。
”俺が俺が”でやっていると、結局お互いの首が締まるということが傍から見ていてよく分かる出来事でした。
今現在はだいぶ価格が回復しましたが、下げ途中は「原油価格が下げ止まらない!」とかなり心配されました。
マザーズ市場の乱高下
先にもチャートが出ましたが、マザーズ市場の動きはエグかったですね~。
暴騰するってことは暴落もしちゃうわけで。。。
私は怖くて手が出せなかったです。
特に製薬関連とかは私から見るとギャンブルに見えてしまって。。。
今は落ち着いているので仕込むなら良い時期かなと思っていますが。
さすがに暴騰後に暴落したものはシコリが大変そうなので買わないですが。
任天堂がすごかった
なんつっても”ポケモンGO”ですね。日本だけじゃなくて世界で社会現象になりました。
あれだけの時価総額の会社がマザーズのベンチャーのように大きく株価が動きましたものね。
そしてそれに続いて発表されたスマホゲーム”マリオRUN”もサプライズでした。
任天堂の底力を見せつけられた感じがしました。
ブレグジットとアメリカ大統領選挙の株価の動き
イギリスがEUから離脱した”ブレグジット”。
結果的に6月24日が2016年の株価の底値になりました。
暴落後の2週間後には何事もなかったように暴落前の高値を超えてます。
選挙でEU離脱が決まったものの、離脱のタイミングや方法など中身が決まってないのでリスクはまだあるのになんでだろうと思ったものです。
その後イギリスは為替安になるんですね。国の信用が無くなるのだからそうなんですが。
で為替安ってことは景気がよくなるわけです。
そこまで読めるかー!と言いたくなるわけです。
だって「離脱しないだろう」というのがほとんどの予想だったし、もし離脱になったら欧州経済は大変なことになると専門家が言ってたんですから。
【ブレグジット時の日経平均】
そしてもう一つの珍事。
11月9日、アメリカ大統領にドナルド・トランプ氏が当選。
これもブレグジットと同じです。
ヒラリー・クリントンがなるだろうと専門家が言ってたわけですね。
もしトランプがなったら大変なことになる、と。
いや、暴落した次の日には前の日の始値を抜いて終わってますやん。
これこそまさに”行って来い”。
その後はトランプノミクスとか言われてガツンと株価が上げてます。
まだ大統領になってないし、掲げている政策にもリスクが多分に含まれているわけですが。
【アメリカ大統領選挙時の日経平均】
えー、というわけでですね。
2016年は私にとって”専門家”の話はまったく当てにならないと実感した年でした。
結局、ブレグジットの後、大統領選挙の後、誰が買ったのか?
リスクオンしたのは誰なのか?ですよ。
このへんは考察して自分なりにまとめてありますが、それはまたの機会にと思っています。
以上、自分勝手にまとめた2016年の株式市場でした。