14年前に株を始めた時の話(ただの思い出話)

最近になって私の周りで株を始める人が何人かいます。
話をすると目的は人それぞれです。

「経済のことを勉強したい」とか、余ったお金(羨ましい)を増やしたいとか。

目的は違うけど株に対して希望を持っているのはみんな同じかなと感じます。

そんな人達を見ていて、自分は14年前に株を初めたときどんな気持ちだったのかなと思い出してみました。

今の自分がタイムスリップできたら、そのときの自分になんて言うだろう。

みなさんはどうですかね?

株を初めたときのこと、覚えてますか?

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株を初めたときの私を振り返る

初めたのは2003年、当時の日経平均のチャートを見ると、2,000年から3年間続いた下落トレンドが底を打って上昇に転換するところで振り返ればですが、株を始めるには良いタイミングでしたね。

当時の私は予備知識ナシ、頼る人もナシでまったくの無知でスタートしたので、日経平均を参考にするとか思いもつかなかった有様でした。

なんで株を初めたかと言うと、経済のことを勉強したいと思ったからなんですね。
逆に言うと経済のことは何も知らなかったんです。もちろん株のことも。。。

バブルが終わって景気が悪いのかな???という感じしかなかったです。

証券会社の口座を作りまくり

短期売買だと取引手数料とツールが大事になると思いまして証券会社の口座を作りまくりました。手数料はホームページで分かりますが、ツールについては契約しないと使えないものがほとんどでしたので1つづつ試してみようと思ったわけです。

また、当時のネット系証券会社は手数料の競争が激しく、口座を作っておけばより安い方にすぐに乗り換えられるということも考えました。

口座が開設できた証券会社からソフトの使い勝手を見ていきました。

そして、手数料とトレードソフトのバランスから楽天証券で株デビューをすることになりました。

手法は短期売買に決定

口座を開くのと同時期に、デイトレで稼いでいる人の話を聞いていたので本を買って自分なりの勉強を重ねました。

そして自分も短期トレードの方が向いているのかなと思い、テクニカル分析を学び始めます。

あれこれ試しながらいくつか指標を組み合わせて作戦を練りました。

このときの手法は確か、MACDとストキャスティクスの組合せだったと思います。

初めての注文。手が震えて止まらない

パソコンにマーケットスピード(楽天証券のトレードソフト)をインストールしてお金を振り込みました。

マケスピの画面に振り込んだ金額が表示されて、少し興奮を覚えました。

さっそく売買する銘柄を物色します。

初めて買った銘柄は忘れてしまいましたが、値動きの大きなものを選んでティックチャートでトレードすることに決めました。

注文のときのことは今でも覚えています。

心臓のバクバクして飛び出しそうで鼓膜までドクドクする感じが物凄かったということ。そして手は冷たくなって震えていました。

興奮と緊張がまぜこぜになって支配されている感じでした。

買った株は売買の練習ということもあり、数分して少し上がったところを売りました。

利益確定して急に体温が戻って支配から放たれた気がしました。

今まで練習トレードしかやってなかったことが現実になったことに興奮していました。

デイトレはわりと簡単だった

それからデイトレできる日はトレードをしていました。

慣れたいところでしたが、緊張や興奮はなかなか抜けませんでした。

私の中のイメージかもしれませんが、当時の新興株の値動きは今よりもとても激しかったように思います。

とてつもなく大きな動物の手綱を握っているようで、一度暴れだすと振り回されっぱなしといった感じです。

トレードが上手くいくと1時間たたずに数万円の利益が出るわけですね。
そんなときは部屋の中をガッツポーズして歩いてました。

会社員をしていると3日かかって稼ぐものを10分とかで得るわけです。
これで食っていけると思ってしまいます。

損切りは確実にしないといけないのは分かっていたので、利益は積もっていきました。

そのうちに少しの利益を出しても興奮が得られなくなりました。
反面で早めに利益確定してしまい、その後に株価が上がってしまった時の悔しさが大きくなっていきました。

もっと儲かる銘柄を探さないととか、最大限の利益を確保しないとと思うようになりました。

それから数ヶ月後

そして、よくあるストーリーのようにある日それはやってきます。

ランキングに入るような新興市場のボラティリティが激しい銘柄を選んで、買うべきタイミングを確認してエントリー。

この頃には注文にも慣れ、緊張や興奮はそれほどしなくなっていました。

株価は上がると思ってましたが、予想に反して下げました。
下げることはよくあることなので損切りします。
予想に反してってことは想定外なのでここから先は博打になってしまいますからね。

ところがこのとき、ふとしたことで損切りしませんでした。
得意に訳はないんです。忘れましたがちょっとトイレ行くからとかそんな他愛もないことです。

それからすぐに暴落が始まりました。
ティックチャートが、コップからこぼした水のように真下に向かって黄色い点を付けていきます。

下げ止まり安心すると、少し経ってまた同じように下に激しく下落しました。

このときすでに気持ちはガチッと強固にロックされていました。

「上がるまで待とう」

ビギナーズラックのチケットの期限切れに気付かず

数日後にもっと下がった価格で損切りしました。
心がえぐられるように感じました。

ここで人間は道が別れるものなのかなと思います。

「私は負けた」と認めて、もう一度スタートラインに戻ってから始める人。
やってられるかと自暴自棄になり、失敗を帳消しにしたと思いこむ人。

残念だけどこの時の私は後者だったんですね。
こんな大きな損をしたことがなかったし、それまでは割りと上手くいっていたのだから。

「失敗を帳消し」といっても画面に映る資産金額は何度目をこすろうが実際に減ってるわけです。
私がした”帳消し”は、「あ~損はするもんだな。」と思ってしまったこと。
ルールを破ったことを、株は損をするものだ、とまんまとすり替えたのでした。

それからは意識をしている訳ではないのですが、トレードが雑になりました。

歯車が噛み合わなくなったように損失を重ねることが多くなりました。
トレードすることが怖くなっていたのかもしれません。

元の資金が半分にまで減った時点で一度マーケットから離れようと決意しました。
まだ株を続けるのに再起を図るにはギリギリのラインだと思ったからです。

これが私がした唯一の正しい決断だったのかなと思います。

このときには株に対して希望とか夢とかはまったく感じなくなっていて、ただただうつ向いた自分がいるだけでした。

失った金額を労働で稼ぐにはどれだけ働けばいいんだろう、なんて毎日考えてましたね。

株を始めた最初の年で得たもの

ということでよくある下らない話を書き連ねてきました。

意気揚々と挑んで、ボッコボコにされたのが投資一年目でした。

”された”と言ってもマーケットが嘘をついたり騙したりしたわけではなく、全て自分で選択したことなので、勝手に躓いて捻挫した感じですね。

成功はたくさんの失敗の山の上に

私の場合は最初に小さな成功が続き、後に大きな失敗でダメになるという流れになりました。

株式投資には様々な種類の失敗があります。
それは手法や銘柄、時代によっても違うし、本人とマーケットの相性によっても違うなど本当に多様な失敗が待ち受けています。

資金が半額になる失敗があるとしたら、少ない投資金額で失敗した方がよいです。

そんな失敗をできるだけ少ない損失金額で乗り越え、たくさん重ねながら学ぶことが投資のリスクを減らすことに繋がると思います。

短期間で多額の利益を出すことはなんの自慢にもならないと私は思います。
数百万円の元手で5億円稼いだ人が、マーケットを退場することが普通にあるのが投資です。

だから最初のうちにたくさん失敗をして、失敗をしたことに気づくことです。
1つづつ失敗を潰していき、マーケットに残っていることが儲けることに繋がる近道だと思います。

心は敵になることがある

自分のルールは大事だというのは分かっているけど、いざとなるとできないものです。

含み益があると、不安になって無性に売りたくなります。
含み損があると、また上がるだろうと様子を見続けます。
板情報を見てピコピコしてると衝動買いしてしまいます。分厚い底板が抜けると狼狽売りしてしまいます。

いつのまにか心に振り回されてグルグルになってしまいます。

これを克服しないと絶対に、とは言えませんが儲けることは難しいと思います。

私はこういう人を”祭(まつり)体質”と読んでいます。

板のピコピコで興奮し、利益を出すと興奮する。
損を出すとPCから離れて寝てしまう。

まさに私がこうでした。

心は豊かな方が良いと言われますが、残念ながら株式投資については逆なのかなと思います。

極端な話ですが、利益が出ても嬉しさを感じず、感情がないような人、こんな人が株に向いていると思っています。
”人間らしく”とは逆な感じです。

そんな人間になりたくないよって思いますよね。

”心に振り回されない”のはとても大事だと思います。
これの克服方法ですが、1つは場数を踏むことですが時間がすごく必要なので現実的ではないですよね。

そこで心理学とか哲学の出番です。
仏教(といっても信仰するわけではない)とかもよいです。

自分がどういう人間かを理解することが”祭体質”を脱却するヒントになるのかなと思います。

長く相場に居続けたいのならおすすめです。

プログラムトレードでもよいのでは?と思いますよね。機械に自動で売買させれば感情が入る余地がないです。

”機械に任せることができれば”よいと思います。

ネットトレードで損切りの”売り”ボタンが押せない人間が、果たして自動売買で含み損が出た時に放っておけるかですね。

自動売買をストップさせるボタンは握っているわけで。

結局は自分が心をコントロールする術を身につけるほうが近道なのかなと思っています。

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