トレードステーションを使っていて、慣れてくるといろんな所に目が行くようになったんだけどある日、一つ引っかかることに遭遇したんです。
チャートウィンドウをアクティブにしていると画面の上に表示されるチャートツールバーに見たことない文字が。
目次
”ローソク足トレンド”というのを見つけたけど・・・
ツールバーのボタンの中に”ローソク足チャート”と”ローソク足トレンド”というのがあるんですね。その左のが普通の”ローソク足チャート”なんだけど、アイコンもすごく似ていまして。
なんだろう?と思ってクリックすると、見た目は多少変わるもののそんなには変わらない。
”ローソク足チャート”と比べると、中抜きになっている足が多いのとヒゲの色が変わったのが目立つかな。
もう一つ横にある”バーチャート”は分かるんですよ。クリックすると文字通り株価が”バー”になるのでそういう見方もあるなって頷くのですが、”ローソク足トレンド”ってなにさ?ってことなんです。
バーチャートは見た目が全然違うのですぐに分かる。
クリックすると、”ローソク足チャート”と”ローソク足トレンド”はどちらかしか選べないようなので、同時に使うものではなくて株価の表示を切り替えるものなのかなというのは分かります。
そしてツールバーに標準であるってことは、よく使う機能なんだろうと考えた私。
気になって調べてみました。
ローソク足トレンドを理解する
ローソク足トレンドは、名前の通りトレンドを意識したローソク足の表示方法ということだそうです。
と言ってもなんのこっちゃとなりますので、アニメGIFを作ってみました。
これでよく比べてみたいと思います。
アニメが動かない方は静止画を並べてみましので見比べてください。
【ローソク足チャート(普通のローソク足)】
【ローソク足トレンド】
矢印の部分に注目してみました。
ローソク足の長さはまったく変わりませんが、”ローソク足チャート”と”ローソク足トレンド”で色が変わりますよね。
赤は陽線、青は陰線と捉えがちですが、どうもこれはトレンドを表しているだけなようで、普通のローソク足とは”色”の意味が違うようです。
赤いからといって必ず陽線ではないし、青いからといって必ず陰線ではないのをしっかり頭にセットしたいところです。
つまり、赤=上昇トレンド、青=下降トレンドです。
線の陰陽と色の関係を比べる
【普通のローソク足(ローソク足チャート)】
陽線なら”赤”、陰線なら”青” で線の陰陽と色は必ず同じになります。
陽線=赤
陰線=青
【ローソク足トレンド】
前の足と今の足の”終値”を比較して線の色が決まるので、陽線でも”青”にあることがあるし、逆もあります。
ローソク足トレンドの足の種類
トーソク足トレンドの足の種類は、陽線・陰線と赤・青の組み合わせで4種類あります。
初期設定では、”陽線は”中抜き”、陰線は”塗りつぶし”で表示されます。
終値の比較は、前の足<今の足は”赤”、前の足>今の足は”青”で表示されます。
またヒゲがローソク足の実体と同じ色で表示されます。
陽線 | 陰線 | |
終値 前<今 | ![]() 陽線の赤線 |
![]() 陰線の赤線 |
終値 前>今 | ![]() 陽線の青線 |
![]() 陰線の青線 |
普通のローソク足と色が違う例
ローソク足トレンドが使えるか検証してみる
ローソク足トレンドの意味が分かったものの、売買の判断基準になるのかが気になるところ。
一般的な普通のローソク足チャートとローソク足トレンドを場面ごとに日経平均のチャートで較べてみました。
上昇トレンドの比較チャート
株価の場面としては短期移動平均線が長期移動平均線を抜いて、ぐっと上向きに伸びていくところ。
【普通のローソク足】
【ローソク足トレンド】
ちらほらと色が異なる部分がありますが、あまり変わらないかなぁといった感じ。
下降トレンドの比較チャート
こちらは下降トレンドの入り口から勢い良く落ちている途中まで。
【普通のローソク足】
【ローソク足トレンド】
う~ん、ほとんど同じか?移動平均線があれば事足りるような。。。
もみ合い(ボックス)相場の比較チャート
きれいなもみ合い(ボックス)相場を切り取ってみました。
【普通のローソク足】
【ローソク足トレンド】
どうでしょうかね?
いまいちピンとこないというのが正直な感想です。
どっちでもいいような気もする。
ローソク足トレンドは前日の終値と比較して色が変わる機能なので、短期の変化を見ているわけですよね。これだとそこまでトレンドを判断する材料にはならないのかなと思いました。
あえて、特徴と言うなら、
ヒゲがローソク足の実体と同色なので、ぱっと見てトレンドが分かりやすい。といったところでしょうか。
ローソク足トレンドのまとめ
私の結論としては”普通のローソク足”と”ローソク足トレンド”どっちを使うと聞かれたら、「どっちでもいい」です。
何か新しい見方ができるかとちょっと期待していましたが、肩透かしな感じかなぁ。
ただ、見慣れていることが当たる直感を養うこともあると思うので、見慣れている見方を切り替えないほうがいいかなと思います。
かえって判断が鈍る原因になるかもしれません。
ローソク足トレンドを他のソフトで使っていた人が、トレードステーションにスムーズに乗り換えるための機能なのかもしれませんね。
ツールバーの目立つところに、バーチャート、ローソク足チャート、ローソク足トレンド、と3つ並んでいるのは、これらが割りと有名で用いている人が多いのかもしれません。
と、素人目線で見てきましたが、うまく説明できないことが自分でもじれったいと感じた次第です。
もし間違ってたり「こんな風に使うんだよ」と思われることがあれば、コメントしていただけると幸いです。