

ローソク足を複数組み合わせて見ると、売買のサインが分かってくる。
はらみ線とは?
はらみ線とは、長い足が短い足をはらんだ形になったローソク足の組合せのこと。
1日目の始値~終値の間に、2日目の足がすっぽりと入った形になる。
「抱き線・包み線」と逆の形になる。
上昇や下降が続いている中でこの足が現れると、トレンド転換のサインになることがある、と一般には言われる。
はらみ線の種類
先の説明の通り、はらみ線は2本のローソク足の合わせ。
ローソク足には陽線と陰線があるので、組合せを考えると、陽ー陽、陽ー陰、陰ー陽、陰ー陰と4つのペアができる。
それぞれの組み合わせ方により、上昇と下降の転換サインが異なる。
陰の陰、陰の陽は上昇転換のサイン
上昇が続いてきた中で、「陽の陽」、「陽の陰」のはらみ線が現れると、下降トレンドに転換するサインになるとされる。
「陽の陽」「陽の陰」ともに上値を更新しながら上昇してきて、バイイング・クライマックスで大陽線がつく。
その翌日には買いが少なくなり息切れ、利益確定の売りが増えて上値が更新できない。
要するに勢い尽きて失速し始めた状態。
翌日の値動きに注意が必要で、値動きがぐずったり、下値を模索する動きになると本格的に下降トレンドに入ることがある。
陽の陽、陽の陰は下降転換のサイン
下降が続いてきた中で、「陰の陰」、「陰の陽」のはらみ線が現れると、上昇トレンドに転換するサインといわれている。
ジワジワと売られ続けて辛抱できなくなった人たちが一斉に売り始めるセリング・クライマックスが起こり大陰線になる。
翌日も大きく売られるかと思いきや、前日の終値を割らずに均衡した値動きになる。
これは買うタイミングを待っていた人たちが、大陰線でバーゲンセールな株価になったので買い始めて、買い支えられたことを意味する。
はらみ線が出た翌日に下値を割らない形になると上昇トレンドに転換するサインになるとされる。